le journal des papillons
ラ・レーヴ・デ・パピヨン』の徒然日誌

ラストダンスは君と…


いよいよ週末に迫ったパーティー!
皆はどんなドレスで来る予定?

なかには、ボクのように
この日の為にリリィー・テイラーで仕立ててもらった衣装を
着てくるって子もいるんじゃない?



そういえばパーティーの企画を考えてる時に
一つ面白いことを思い付いたんだけど・・
そのために早速リリィにお願いして
仕立ててもらったものがあるんだ!

ま、当日になればわかるよ!

それに…あの子も来るしね。
今まで満足に外へ出られなかった分、
パーティーの時ぐらいは、思いっきり羽を伸ばしてほしい。
そうしたら、きっと…

なーんてねっ!
誰が来るのか気になるかい?
それとも、ボクに気になる子がいるってことの方が気になる?
フフーン♪秘密さっ!
 
そうだなぁ…
いつかのリボンのお返しに
心ゆくまで楽しんでいって欲しいと思ってるよ。
ミック * comments(0) * trackbacks(0)
やぁ、ただいま。

このパピヨンに帰ってくるのも、随分と久しぶりだなぁ。



相変わらず、甘い香りが漂う邸内…
この3年間で使用人の顔ぶれも随分と変わったんだ。



アルマンとセシリアは勿論の事。



ほら、あそこにいるメイド長のソニア。
メイドのシェリーに、ナターシャとアニー、そしてリアン。



あぁ、いつもオドオドしててからかい甲斐のあるフットマンのネビル。
なんでも、アルマンの後輩の息子だとか言ってたなぁ〜



残っているのは、
あの世話好きのエミリーに、好奇心いっぱいで働き者のニーナ!



考えてみると、
月日なんてものは知らないうちにあっという間に過ぎていくんだよね…



ミシェル姉様はあの頃に比べ、随分と顔色も良くなってて安心したけれど…
体調の方はまだ万全ではないみたいだから、気を付けないとね。



それでさっ!
この久しぶりの帰省に、ひとつパーティーを開こうと思って。



やっぱりこの時期にぴったりのイベントといったら…―――
そう、St. Valentine's Day。



恋人たちが愛を誓うイベント、だなんて。
本当は、姉様の為にと思って開くパーティーだったんだけど…


まぁ、例の件も順調に準備が進んでるし、
ゲストも決まって、あとは招待状を送るだけ!



あぁ、そういえばこの前、姉様とアルマンがこっそり話をしててさ。
気になって立ち聞きしてたら、エグレッタなんて単語が出て直ぐにピンッときた!



傷心の姉様に寄り付くなんて抜け目ないというか、
あいつだったら納得というか…
そんな事態を黙って見過ごす僕じゃないって事は知ってるよね?



だけど、流石アルマン。
案の定、何通かフェイクがあるみたいなんだ…
手当たり次第に館内を探したら昨日は2枚、今日は3枚も見つかった。

どうやら、その人物の招待状はアルマンが厳重に保管してると踏んだよ。
そしたら残るはアルマンの部屋のみ…


今度こそ、本物の招待状を小さく破いて捨ててやるんだ!

ミック * comments(0) * trackbacks(0)
Daer my sister


もしかしたら、この選択が僕にとって
逃げ道とかじゃなくて先に繋がる通過点だとしたら…


それに当主ったって、
僕は父さまの後をただ継いだだけ。

そんな僕がこの先何が出来るかなんて想像もつかないし、
今、一番向き合わないといけないのは自分自身だと気づいたから。

僕はこの館から離れて、
キングス・カレッジ・オブ・へースティングスへの入学を決めた。


アルマンとの話が済み、僕は部屋に戻る。

あと数日でこの部屋から…
館から居なくなるだと思うと不思議な気持ちになる。


身の回りの荷物は殆どメイド達がトランクにまとめてくれた。
後は僕の手持ちの荷物だけ。

ペンと手帳に、いつも読む本に、
写真立てに入った、小さい頃の最後の家族写真…


悪戯に引っ掛かる叫び声も
廊下を駆け出していく音も
追い回してくる執事の声も
それが途絶える日なんてなかった。


僕が出て行く事になったらきっと、
凄く静かになるんだろうなぁ…

そういえば、姉さまはそんな僕の悪戯話ををいつも楽しみに聞いてたっけ。


…うん、決めたっ!
今の僕に出来る事、それは…

ミック * comments(0) * trackbacks(0)
この道の行き先


あの日以来から
ここ数日、1日1日がとても長く感じる。



何が、愛してるから…
何が…っ

結局レオ兄さまは姉さまを裏切ったんだ…!


でも…、
僕もあの時、姉さまに酷く残酷な言葉を言ってしまった。

「兄さまを信じて待とう」
その言葉に、誰よりも強く思っていたはず…



だけど、
薄暗い部屋の中で、僕に背を向けたまま
『入ってこないで』
と震える声で初めて言われた時
パズルのピースが一つづつ抜け落ちていくような感覚になった。

それで気づいたんだ。
僕は、姉さまがたとえ好きな人ができても一番は自分でいて欲しかった。
僕は今まで姉さまの為なら何でも出来ると思っていたんだ。

今の僕が背伸びしても兄さまに敵わない事くらい分かってるのに失うのが怖くて…

ずっと側にいたのに…
それに気付かないどころか、守ってるつもりでいたんだ。

…このまま姉さまの側にいたら僕自身が変われない気がする。


―――
空のカップに紅茶を注ぎ目の前に差し出してきた執事は
この僕の決断をどう思うのだろうか…



「アルマン。」

最近、少し低くなった自分の声のトーンに戸惑いながら。
目の前の人物を見据えた。



「話があるんだ。」

ミック * comments(0) * trackbacks(0)
貴女の笑顔


やぁ、ミックだよ♪

先日のリリィのバレンタインパーティー、
やっぱり行っておいて正解だったよ!

リリィは何だかすっかりデザイナーのプロって感じ!
お店も更に大きくなってたし、

スタッフも新しい顔が増えていて、
中々からかい甲斐のある…っじゃなくて、面白い人材が多かったよ!

ルゥ姉さまには悪いけど、
今度も僕の洋服のデザインをお願いしたんだ!
楽しみだな〜

あとは、
久しぶりにウェンディやケネスとも会えて沢山話せたし、

エグレッタの新しい…
そう、マックスにも挨拶できたしね。

あぁ、アレクも相変わらずの様子で、見ているだけで飽きなかったよ!


そして、極めつけはなんたってオークション!
今回も気になる商品がいっぱい出てきて楽しかったなぁ
さすがリリィだよねっ♪

まぁ、
何だかんだ言ってアルマンもそれなりに楽しんでたみたいだし?アハハッ


でも、一番嬉しかったのは、
リリィのパーティーで、少しだけ元気を取り戻してくれた姉さま。


ちょっと気になる事もあったけど…

それでも、姉さまの笑顔を見る事が、
僕にとって一番の幸せだから!


だから…――

その笑顔は絶やすことなく
これからもずっと守っていきたいんだ。





ミック * comments(0) * trackbacks(0)
バレンタイン・パーティー


ビンゴ!!!

ルーシーの持っていた封筒は、やっぱり
リリィ・テイラーからのパーティーの招待状!

しかも、得意げにアルマンに見せたら…
「私もミシェル様も、既に招待状をいただいておりますよ」
って!!!

姉様にはもう先に招待状が来てたみたい。
っていうか…姉様はいいとして
なんでアルマンが招待されて僕にはこないワケ?

まっ、もう出席の返事、出しちゃったからもういいけどさっ!
僕を差し置いて、パーティーになんか行かせないんだからっ!!


それにしても…

『Lily Taylor 2010 - Be My Valentine』

…バレンタインのパーティーだなんて…危ないところだったよ


そんな 世の中のオトコがみーんな浮かれてるような日に、
姉様を一人でパーティーに送り出せるわけないじゃないか!
アルマンがいるからって…安心は出来ないよっ

レオ兄様のことだけでもこっちは大変だってのに…

これ以上はもう、僕が許さないんだから!!!


でも、作戦は結果的に大成功!


姉様もまだパーティーのことは
アルマンから知らされてなかったみたいで…

「ねぇ姉様、レオ兄様とはリリィに行けなかったけど、
 僕といっしょにリリィのパーティーに行かない?」

「レオ兄様なら、きっと約束を守ってくれるからさ!
 …っていうか、そんな浮かない顔してたら兄様も心配して、
 母様の看病に集中できないかもよ?」

「ねっ、たまにはパーッと楽しもうよ!!!」

って誘ったら、姉様 少しだけ笑ってくれたんだ!


「レオ兄様を信じて」、なーんて
ホントは言いたくなかったけど…

僕にとって一番大事なのは、姉様が笑ってくれる事!!


パーティーでは、僕がしっかりエスコートしてやるんだから!
 
 
ミック * comments(0) * trackbacks(0)
ナイス・アイディア


レオ兄様の、お母様が…ねぇ……。

まっ、僕としては姉さまがいなくならなくって助かったんだけど!
って、こんなこと言ったらまたアルマンがうるさそうだから、黙ってるけど…。


でも…

でも、レオ兄様、

兄様がいなくなったら、姉様はとっても悲しむってことくらい、僕だってわかってるんだ


………悲しませたら、承知しないよ??


気持ちをリセットしに、またいつもの海が見える丘まで行ってきた朝。
館まで戻ってくると、玄関をルーシーが掃除してる
なんか、急いでるのかな?
ルーシーにしては素早い動きでドンドン落ち葉やら雪を掃いていて…

最初はちょっといたずらしてやろうかな、なんて思ったんだけど…

…あれ?

その脇にある棚の置かれた2つの封書に、目が釘付けになった。


―去年ルゥから渡された
 リリィ・テイラーの招待状と同じ封筒!!!


クルクルクルッと僕の有能な頭脳が回転して、一つのナイスアイディアをはじき出した。

姉様を、少しでも元気付ける方法!

掃除に一所懸命になっているルーシーを横目に、封書を掠め取り、僕は一目散に姉さまのところへ向かったんだ・・・
ミック * comments(0) * trackbacks(0)
丘の上から。


海を見下ろす丘の上を一筋の風が吹き渡り、
ひっそりと佇む二つの石の下には、
僕の父さまと母さまが眠っている。


正確にはこの海に、らしいけど…


今日は久し振りに暖かい天気で、誰にも見つからないようにこっそりここまで来た。

数日、ずっと部屋に籠もっていたんだけど…

きっと、
きっと、いつものように心配して、
そっと僕の部屋のドアを開けて声を掛けてくるんじゃないかとか、
元の僕に戻るようにって、元気づけに来てくれるんじゃないかとか…


期待してずっとその方向を眺めても姉さまは来なかった。

だから、結局そんな事をしてても意味がないんじゃないかって思って。
…こんな所に来ても何も答えは出ないとは思うけど。

もう一度、
気持ちをリセットしに、誰もいないこの場所まで来たんだ。



…「風の鳴る丘」っなんて呼ばれているこの場所は、
元々風の強い場所でいるせいか、

墓前に供えられた白薔薇のリースを散らしていた。


(姉さま?アルマン…かな…?)


風が強い分、地平線のどこを見渡しても…
この空には雲一つない。



…わかっていたさ。

姉さまが最近、レオ兄さまと一緒にいるのも。

レオ兄さまが時々僕の部屋の前で立ち止まっているのも。


全部 僕の為にしてるって事くらいわかってるよ!
僕だってもう、子供じゃないんだから!

でも。
もう少しくらい…
一緒にいさせてくれたっていいじゃないか!!!

あ〜〜もうっ!
最近はこればっかり考えてばかりで参っちゃうよ!!
それもこれも、あの小煩い執事があんな事するからだっ!!


「アルマンの馬鹿ぁあ〜〜〜〜っっ!!!!」


空気をいっぱいに吸い込み、海の向こうへと大きく叫ぶ。

その叫びで驚いた鳥達が、辺りの木々から勢いよく飛びだつ…

後ろで執事がその様子をじっと見ていたのを知らずに、

僕は何度も何度も叫び続けた。



ミック * comments(0) * trackbacks(0)
現実の姿


あ〜ぁ、最悪っ!!!


ヘンなもの、見ちゃった・・・。

アルマンのベルが鳴って、みんな居なくなっちゃうからさ。
気になって ベルの鳴った大広間を覗いてみたら・・・

仰々しく集められた館の使用人と、それと・・・レオ兄様と向かい合うアルマン。
深々と頭を下げて・・

アルマンって異様に真面目だから、いつもお辞儀の角度は使い分けてる。
だから、
だから、あれは、やっぱり・・・。


・・・・・っ!


〜〜〜ああ、考えるのはやめよぅっと!


メイド達は今夜のささやかなクリスマス・イブの準備をしてるみたいだけど・・・

クリスマスねぇ・・・

・・・フン!・・・あーあ、どうせなら、姉さまと二人きりで、海のキレイな南の楽園で、楽しいクリスマスを過ごしたかったのに・・全く・・・!


・・・今年の食卓に揃うメンバーを考えたら、どう考えたって面白くないことこの上ないよ・・


キッチンから、セシリアの作るディナーのにおいがする

けど

今夜ばかりは全然興味が湧かないよ・・・
ミック * comments(0) * trackbacks(0)
食べ物の恨みは・・・っ


やぁ!ミックだよ♪


家庭教師のながーい世間話に付き合うなんて、退屈でごめんだよっ!!
早く終わらないかな〜


あぁ、そういえば!

先日はエグレッタサクラで結婚式があったらしいじゃないか!
カミーユとヘイリーの二人だったよねっ

たしか、去年のハロウィンの時に二人は手伝いに来てくれていたっけ。
こうゆう時のプレゼントって、いっつも本当迷うんだよね〜


ん?僕は何を贈ったのかって??
それはね・・

秘密っ!!!

アルマンが選んだ物も含まれているけれど、
僕が厳選した、とっておきの物も入っているんだから!!
本当、忍び込ませ・・っじゃなくて入れるのに苦労したよ・・!


はぁ・・・にしても、結婚かぁ・・

〜っ!駄目だめっ!!
こう深く考えすぎるとキリが無いんだからっ

でも・・・
本当はサディが言ってたことは的を射ているっていうか・・・

あぁ〜〜っ!!
サディのくせに生意気過ぎ!!

だから余計腹立つっ!



はぁ〜、なんだかそう考えていたら、
次第にお腹がすいてきちゃったよ・・・

おやつのミルクレープはお預けされちゃったし。

今頃、厨房のお皿の中で、
ポツンと一個だけ取り残されてるなんてかわいそうだよ・・・


あ、そうだ♪
終らせればいいんじゃないかっ!

そうと決まれば。
早速、天井をちらりと見る。
キラリと光る細い銀の糸を見つけ、その先を辿っていくと・・・

仕掛けたバケツが、
シャンデリアの影に潜み、まさに教師の真上で待機していた。

机に括りつけた糸の先端をそーっとハサミで構え、
人物が位置に踏み込んだと同時に・・・


ジョッキン!!


ゴォ――――――ンッ!!!
ボトボトボトボト・・・

中に入っているのは、
中身が生っていなくて、早くに地面に落ちちゃっていた黄緑色の毬栗!!

これ、当たるとすっごい痛いんだよっ♪
そして、相手がうろたえている間に透かさず窓の外へと逃げた。


さーてっ!今度こそお待ちかねのデザートだよ!!
ご褒美にあり付こうと厨房の裏口のドアをそっと開けると・・




あれ・・・?????



なぃ・・ないっ!!
ないないない!

なーーーーーーいっ!!!


僕がセシーに頼んでとっておいたミルクレープがどっか行っちゃったよ!!

この前マルベリーから送られてきた、
クランベリーも一緒に食べたかったのに・・

ほんとにどこ行っちゃったの??!
だってさっき外から厨房を覗いた時にはお皿の上にあったんだよ?!

もしかして、誰か食べちゃったとか・・・?!!
だとしたら、タダじゃおかないんだから!!


ん?あそこにいるのは・・

アンと、ルーシー??
ミルクレープがどうって・・もしかして何か知ってるのかな??

あっ!

いーこと思いついた!!

お水、お水!
並々いっぱいのお水をもってこよっと!


もちろん!
入れるサイズはバケツでねっ♪

ミック * comments(0) * trackbacks(0)